スマートシティ

最近スマートシティという言葉を良く見ます。IoTを導入して官民連携してまちづくりを行うという感じのイメージがありますが、どんなことが行われているのかニュース記事をピックアップしてまとめてみたいと思います。

国土交通省
スマートシティは、先進的技術の活用により、都市や地域の機能やサービスを効率化・高度化し、各種の課題の解決を図るとともに、快適性や利便性を含めた新たな価値を創出する取組であり、Society 5.0の先行的な実現の場といえます。

このように表現しています。

野村総合研究所
都市内に張り巡らせたセンサを通じて、環境データ、設備稼働データ・消費者属性・行動データなどのさまざまなデータを収集・統合してAIで分析し、さらに必要な場合にはアクチュエータなどを通じて、設備・機器などを遠隔制御することで、都市インフラ・施設・運営業務の最適化、企業や生活者の利便性・快適性向上を目指すもの

と表現しています。

野村総合研究所のほうがやや具体的に表現しています。
国土交通省がSociety 5.0といっていますが、これはなんでしょうか。

「統合イノベーション戦略2019」(2019年6月21日 閣議決定)では、「Society5.0」を1.0(狩猟社会)、2.0(農耕社会)、3.0(工業社会)、4.0(情報社会)に続く新たな社会として、情報社会にAIやIoTが加わったより生活しやすい社会と定義しています。

なるほど。現在が情報社会で、AIやIoTが加わると「Society5.0」になるという定義ですね。

ところでスマートシティなんていつから始まったのでしょうか。

JBpress「知っておきたい「日本型」スマートシティの現在時刻(石垣祥次郎氏へのインタビュー)」では、「現在につながるスマートシティ構想が勃興したのは2009年頃のことです。当時は地球環境を維持するための環境共生都市という位置づけが見られました。」とのことです。

「2013年ごろには、前述の環境共生都市という構想に加えて、健康長寿、産業創造といったキーワードが出てきました。環境、エネルギー問題だけではなく、それ以外の領域もカバーする都市の構想です。ソフトの面からもQOL(Quality of Life)を上げる街への期待が集まりました」

とも言っています。

10年前くらいから始まって、2013~2014年くらいにも流行っていたのですね。全然知らなかった。コンパクトシティは聞いたことありましたが。これと何が違うんですかね。

Smart Drive Magazine「コンパクトシティはスマートシティと何が違う?」にちゃんと書いてありました。

スマートシティもコンパクトシティも、人口減少や環境問題、財政や経済の効率化、持続可能なエネルギー、交通の最適化がキーワードですが、その対象や構築する手法が異なります。都市総合研究で早稲田大学の森本章倫教授は、両者をわかりやすく次のように比較しています。

 

コンパクトシティ

スマートシティ

対象

空間

情報

視認性

可視

不可視

原理

縮退

拡張

手法

計画・マネジメント

情報統合技術

主体

公的中心

民間中心

期間

長期

短期

 

コンパクトシティが実際の土地空間を起点として効率化を目指しているのに対し、スマートシティは主にテクノロジーを活用したデータ収集とそれを基盤としたサービスを提供し、生活の質向上と効率化を目指したものです。また、国土交通省では、コンパクト化とスマート化の違いを次のように示しています。

コンパクト化・・都市構造の空間的な集約化による効率化
スマート化・・ICT技術を活用した効率的な都市サービスの供給

とのことです。方向性が違っているようです。対比してみると逆方向のようにも感じられます。ですがこの記事ではこのふたつの融合が大事だと言っています。なるほど、どちらかだけでは課題解決に有効ではないんですね。

具体的な事例は日本でもたくさんあるみたいです。トヨタのやつしか知らないですが。

https://www.softbank.jp/biz/future_stride/entry/technology/smartcity_20200331_1/
ソフトバンクの記事です。リンクだけ貼っておきます。

今日は疲れたのでこのくらいにしようと思います。最後に感想ですが、スマートシティの目的が一極集中している都市の効率化が発端で、民間企業主導というので、地方の小さい町ではあんまりできないのかなあと思ったりします。ぼーっと生きてたら田舎で貧乏暮らしみたいな感じでしょうか。お金とかスマートさを求めつつ田舎に住むという考えがおかしいかもしれないですが。やっぱり世界は二極化が進んでいきそうな気がします。なにが言いたいのかわかんなくなってきました。今を楽しんで生きましょう。笑