インチってなに?

こんにちは、サンです。

土木の仕事をしていると、インチという単位がたまに出てくるのですが、アメリカとか外国の単位だろうと思いつつ、それより詳しくは知りません。そこで今回はヤードポンド法について調べてみました。

ウィキペディアによれば、世界の国々の中でメートル法を用いずにヤードポンド法を用いている国は2019年現在ではアメリカ合衆国ミャンマーリベリアのみであるとされています。ほぼアメリカのみで使われている単位ということです。

そのあとは長々と歴史が書いてありますが、まずヤードポンド法が何なのかをまとめます。
長さ(米国の測量の用途以外に使用)
単位 記号 定義 SI換算
インチ (inch) in 25.4mm
フィート (foot, feet) ft 12インチ 304.8mm
ヤード (yard) yd 3フィート 0.9144m
チェーン(英) (chain) 22ヤード 20.1168m
ハロン(英) (furlong) fur 220ヤード 201.168m
マイル (mile) mi 1760ヤード 1609.344m
アメリカでは測量フィート、測量マイルなどイギリスが定めた国際ヤードと若干異なる単位が存在する。

チェーンとかハロンは聞いたことない単位ですがイギリスで使われているらしいですね。

そのほかは日本でも野球とかゴルフとかで使われてますね(距離感がいまいちつかめませんが)。

上記の表は長さの単位ですが、面積の単位もあるようです。みなさんがたぶん聞いたことがあるエーカーという単位がありますが、1エーカー=1チェーン×1ハロンだそうです。良く分かりませんが4046m2だそうです。とりあえず土木では出てこないので割愛します。

そして体積の単位。液体用(液量)と穀物用(乾量)で同じ名前でも異なる値を表すそうです。イギリスとアメリカでも値が異なるそうです。さらに日本ではまた違う値を用いているそうです。これも土木では出てこないので割愛します。

質量の単位
常衡・トロイ衡(金に用いられる金衡)・薬衡の3つの系統がある。普段用いられるのは常衡による単位だそうです。常衡のみ記載します。
常衡
単位 記号 定義 SI換算
グレーン (grain)
gr 64.79891 mg
ドラム (dram)
dr 27 11⁄32 gr 1.7718451953125 g
オンス (ounce)
oz 16 dr 28.349523125 g
ポンド (pound)
lb 16 oz
7000 gr 0.45359237 kg
ストーン(英)(stone)
st 14 lb 6.35029318 kg
クォーター(英)(quarter) 28 lb 12.70058636 kg
センタル(英)(cental)
ハンドレッドウェイト(米) (hundredweight)
cwt 100 lb 45.359237 kg
ハンドレッドウェイト(英)(hundredweight)
cwt 112 lb 50.80234544 kg
トン(米)(ton)
t 2000 lb 907.18474 kg
トン(英)(ton)
t 2240 lb 1016.0469088 kg

1トンはこれによると1000kgを表しているわけではないんですね。

戦後の日本では1959年1月1日より計量法により、取引または証明については、一定の例外を除き(計量法8条3項)、原則としてメートル法以外の計量単位(尺貫法やヤード・ポンド法による計量単位)の使用が禁止されているそうです。

ただし、メートル、キログラムなどを主で表示すれば、ヤードポンド法の単位が書いてあっても違反ではないそうです。

テレビの「42型」などのような書き方も、テレビの種類・規格等の表記なので違反ではないようです。

スポーツや遊戯については、取引や証明にはあたらないので違反ではないようです。

土木で良く出てくるのは、ホースとかポンプなどでしょうか。あとは鉄道の軌間、ボルト径もヤードポンド法のようです。敷鉄板の寸法は1尺などの尺貫法という昔から東アジアにある規格のようです。坪とか畳もそうですね。あとブルーシートの間(けん)も。尺貫法も一部の例外を除いて取引や証明に用いると法違反になるようです。

まとめ
ヤードポンド法についてだらだらと書きました。アメリカの単位で、日本でもところどころで使われていることが分かりました。